【商談・業務・契約の盲点】なぜその案件は赤字になるのか?経営者が気づきにくい“4つの落とし穴”と打ち手とは?
2025.6.6
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- 代表取締役浦谷 将太
- 南山大学を卒業後、Web制作、AIチャットボットKUZEN、アプリ受託開発、ITコンサルティング事業に累計約6年間携わり、営業経験は約10年。
2021年に株式会社Desafiosを設立し、Webアプリ開発、セールスマーケティング支援、コンサルティング、DX支援事業を行う。
アプリ開発やWeb制作プロジェクトでは、PMやPMO、コンサルタントとして、プロジェクトマネジメントやコンサルティング、COO代行業務などを担当し、クライアントの目標達成に向けて尽力している。受託案件実績は200件以上。
カスタマーサクセスの精神を大切にしながら、顧客のビジネス成長を支援。
- 所有資格
- 宅地建物取引士、日商簿記2級
目次
- はじめに:なぜ案件が赤字になるのか?
- 落とし穴①:業界特有の「言葉のズレ」
- 落とし穴②:無料対応が常態化する「要件定義」
- 落とし穴③:契約形態の“あいまいさ”が招くリスク
- 落とし穴④:エンジニア稼働とプロジェクト進行のズレ
- 解決への第一歩:可視化・明文化・仕組み化の重要性
- 弊社が支援できること:実務レベルでの伴走支援とは?
- まとめ:成功率を1%でも上げたい経営者へ
1. はじめに:なぜ案件が赤字になるのか?
「商談は成立した。見積書も承認された。納品も完了……でも利益が出ない」
そんな経験はありませんか?
私たちが日々ご相談いただく中で、共通して見えてくるのは、
営業と開発・納品現場との“微妙なズレ”が、利益率をじわじわと蝕んでいく構造です。
今回は、売上3,000万〜8,000万円規模の法人経営者の方から寄せられた相談をベースに、
具体的な「赤字になる構造」とその解決策を深掘りします。
2. 落とし穴①:業界特有の「言葉のズレ」
製造業や物流業など、専門性の高い業界には、独特の用語や略語が飛び交います。
営業側やSEがその意味を正確に把握していないと、要件定義の段階で大きな誤解を生むことがあります。
例えば、「起動率」と「稼働率」。
似て非なるこの2つの言葉を混同したことで、顧客との会話がかみ合わず、
後から大きな修正対応が発生したケースもあります。
ポイント:
- 顧客の業界用語を先回りして調べる体制があるか?
- Zoomでのヒアリングで本当に要件が掴めるか?
補足: 最近では、現場に行かずにオンラインで要件をまとめる企業も多いですが、
機械や実地運用が絡む場合、現地確認が重要です。
帳票の更新タイミングなど、”その場を見ないと分からない”要素は多々存在します。
3. 落とし穴②:無料対応が常態化する「要件定義」
「ヒアリングまでは無料で」「概算見積もりまでならサービスで」
そんな慣習が根強く残っている分野ですが、
これが結果として自社の首を締めているケースが少なくありません。
要件定義とは、れっきとした“設計業務”であり、
時には現地訪問や既存資料の解析、工数シミュレーションを含みます。
よくある問題:
- 無料対応の範囲が曖昧
- ヒアリングが終わってから「やっぱり発注は見送ります」
改善ポイント:
- 要件定義は有料であることを明示する
- 「簡易見積もり」までは無料、「詳細ヒアリング」以降は有料、というステップ制
4. 落とし穴③:契約形態の“あいまいさ”が招くリスク
準委任契約・請負契約・SES契約。
契約形態の違いを顧客側が理解していないまま進行し、
「100万円の見積もりなんだから全部やってよ」と言われるリスクは多くの経営者が抱えています。
よくある課題:
- 想定以上の作業量になっても契約外として認めてもらえない
- 契約書に「想定外時の対応」が明記されていない
- 口頭での合意に頼ってしまう
対策:
- 契約時に「目安稼働時間」と「超過対応の条件」を明文化
- 可能であれば時間単価契約(デイリーorマンスリー)を採用
5. 落とし穴④:エンジニア稼働とプロジェクト進行のズレ
「96時間契約で7〜8ファイルの処理予定だったが、実際には5ファイルしか処理できなかった」
このような事態が起きる理由は、
ファイルの複雑さを事前に見誤っていたことと、エンジニアのスキル・稼働予測のズレです。
現場でのヒント:
- 工数を見積もる際は、スキル別に「×日数」で算出する
- コミュニケーション能力まで含めてエンジニアをカテゴリ分けする
- スケジュール調整・納品対応までできる人材をどう揃えるか?
6. 解決への第一歩:可視化・明文化・仕組み化の重要性
これらの課題を解決するためにまず必要なのは、
「属人的な判断」に頼らず、ドキュメントとプロセスで整える体制です。
経営者が取るべきアクション:
- ヒアリング内容の文章化・録音記録の保存
- 作業内容と工数のスクショや証拠取得
- チャットベースのやりとりは、契約補足資料としてまとめておく
注意点:
- 記録整理に5時間以上かけるのは非効率。最大でも1日以内に収める
- 記録作業を内部コストとして吸収するのか、別途請求するのかの線引きも検討
7. 弊社が支援できること:実務レベルでの伴走支援とは?
弊社では、上記のような法人営業・プロジェクト進行・契約整備に関するお悩みを
「外部からの経営相談」として一手に引き受けております。
弊社の強み:
- 自らも商談・納品・契約まで一貫して経験した経営者が対応
- 業界構造・慣習に踏み込んだ具体的アドバイス
- 「成果に直結する見積もり・契約の作り方」を一緒に構築
- 必要に応じてエンジニアの能力棚卸やリソース再設計も支援
8. まとめ:成功率を1%でも上げたい経営者へ
「なぜ利益が出ないのか?」 「契約は整っているはずなのに、いつも後から揉めるのはなぜか?」
その答えは、実は**非常にシンプルな構造の“見落とし”**にあります。
・専門用語のズレ
・要件定義の無償対応
・契約のあいまいさ
・エンジニア能力の見誤り
これらはどれも「気づけば対処できる」ものです。
逆に言えば、気づかないまま進めると確実に赤字になる構造なのです。
私たちは、そうした“見落とされがちな本質”を、第三者視点であぶり出し、
仕組みに落とし込む支援をしています。
▼経営相談は完全個別・守秘義務厳守で対応しております。
- 「自社に合った契約書を作りたい」
- 「営業提案の成功率を上げたい」
- 「赤字案件を防ぎたい」
ご関心のある方は、お気軽にご相談ください。
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