内部設計と外部設計とは?役割と違いについて解説
2025.1.7
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執筆者:Haruka
都内IT企業でセキュリティエンジニアとして働きながら、Webライターとして活動中。本業では脆弱性診断を担当しており、セキュリティの観点からWebアプリケーションの開発や運用に携わっています。エンジニア兼ライターとして、専門知識を活かしたIT系記事を提供します。
システム開発において「内部設計」と「外部設計」は、プロジェクトの成功を左右する重要な工程です。
それぞれの役割や違いを正確に理解することで、開発の品質や効率を大幅に向上させることができます。
本記事では、内部設計と外部設計の定義や特徴、さらに両者が果たす役割について詳しく解説します。
内部設計と外部設計の定義
外部設計: 外部設計は、システム全体の概要やユーザーの観点から設計を行う工程です。
主に以下の内容を含みます:
- ユーザーインターフェース(UI)の設計
- 必要な機能や操作性の定義
- システムの入出力(例: データ形式や画面レイアウト)の仕様
この工程では、クライアントやエンドユーザーと緊密に連携し、要件を満たす仕様を策定します。
ポイントは、ユーザーがシステムに触れる「窓口」の部分を具体化することです。
内部設計: 一方で内部設計は、外部設計で決まった仕様をもとに、システム内部の動作や構造を詳細に設計する工程です。
含まれる内容は以下の通りです:
- データベースの設計
- アルゴリズムやロジックの詳細化
- モジュール構成やプログラムのフロー設計
内部設計は、プログラマやエンジニアが実際に手を動かして開発を行う際の基盤となる情報を提供します。
内部設計と外部設計の違い
主な違い
- 視点の違い:
・外部設計は、ユーザーやクライアント目線でのシステムの使いやすさや要求事項を重視します。
・内部設計は、開発者目線でシステムの効率や保守性を重視します。
②内容の詳細度:
・外部設計ではシステム全体の大まかな概要が中心です。
・内部設計では、プログラムの具体的な実装方法が明確化されます。
③関与するメンバー:
・外部設計は、クライアント、プロジェクトマネージャー、UI/UXデザイナーなどが主に関与します。
・内部設計は、システムエンジニアやプログラマが中心となります。
例: 決済システムの場合
- 外部設計では、「どの銀行口座と連携するのか」「支払い完了時の通知方法」といった仕様を決めます。
- 内部設計では、その銀行APIとの連携方法や支払いデータの保存形式を詳細に設計します。
両者の連携が重要な理由
開発プロジェクトでは、外部設計と内部設計の間で情報のズレが発生すると
以下のような問題が起こりがちです:
- 開発後に仕様の修正が必要になる(追加コストや納期遅延の原因)。
- ユーザーの期待と実際の機能が一致しない。
私たちのチームでは、このズレを防ぐために、外部設計の段階から内部設計を見据えた
アプローチを採用しています。具体的には、以下の点を意識しています:
- リスクの事前洗い出し: クライアントの要望を聞きながら、技術的な課題や実現可能性を初期段階で明確化します。
- 双方向のフィードバック: 外部設計と内部設計の間で、常に情報を行き来させ、仕様の整合性を確認します。
- 透明性のある進捗報告: 開発プロセスの途中で課題が見つかった場合は迅速に報告し、柔軟に対応します。
当社の強み
私たちは、開発経験豊富なチームが要件定義から内部設計まで一貫して対応します。
この体制により、以下のメリットを提供しています:
- 明確な仕様策定: 初回の打ち合わせから、リスクや課題を詳細に提示。
- 的確な技術判断: 要件定義時点で、実現可能性やコストを正確に見積もり。
- 柔軟な体制: 国内外のエンジニアリングチームを活用し、コストと品質のバランスを実現。
特に、プロジェクトマネジメントにおいては、“誰が責任者であるか”を明確にし
効率的な意思決定を行うことで、トラブルを未然に防いでいます。
まとめ
内部設計と外部設計は、それぞれ異なる役割を果たしながら、プロジェクト全体を支える重要な工程です。
当社では、クライアントのビジョンを的確に実現するため、両者の連携を重視した開発を行っています。
システム開発を検討中の方は、ぜひ当社にご相談ください。
ユーザー目線と技術者目線の両方を取り入れた設計で、理想のシステム構築をお手伝いします。
詳しい解説は、以下の動画シリーズでご覧いただけます。
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