【初心者 事業主向け:IT/業務委託契約】請負契約と準委任契約の違いとは?どちらの契約にするべき?
2024.12.16
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※こちらの記事は、2022年11月頃に撮影しました下記弊社YouTube動画を元に作成しております。
【初心者 事業主向け:IT/業務委託契約】請負契約と準委任契約の違いとは?どちらの契約にするべき?
はじめに
システム開発を依頼する際「請負契約」と「準委任契約」という
2つの契約形態から選択する必要があります。
特に初めてシステム開発を発注する事業主の方々にとって、どちらを選ぶべきか悩ましい問題です。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説していきます。
請負契約と準委任契約の基本的な違い
請負契約:成果物に対して報酬を支払う契約形態です。
例えば、「このホームページを10万円で制作する」というように、完成物に対して定額で契約します。
準委任契約:作業時間に対して報酬を支払う契約形態です。
エンジニアやプロジェクトマネージャーの稼働時間に応じて料金が発生します。
請負契約のメリット・デメリット
発注者(顧客)側
- メリット: ・予算が明確で上限が決まっている ・成果物が明確 ・プロジェクト全体の費用が見えやすい
- デメリット: ・仕様変更に柔軟に対応しづらい ・追加費用が発生する可能性がある ・要件定義が不十分な場合、想定と異なる成果物になるリスクがある
受注者(ベンダー)側
- メリット: ・効率的な開発ができれば高い収益が見込める ・プロジェクト管理がしやすい ・成果物が明確で責任範囲が明確
- デメリット: ・予定以上に工数がかかると赤字リスクがある ・新しい技術へのチャレンジが難しい ・要件定義の認識齟齬によるトラブルリスク
準委任契約のメリット・デメリット
発注者(顧客)側
- メリット: ・仕様変更に柔軟に対応できる ・開発過程で要件の見直しが可能 ・ベンダーと協力しながら進められる
- デメリット: ・総額が読みにくい ・プロジェクト期間が延びると費用が増加 ・マネジメントの負担が大きい
受注者(ベンダー)側
- メリット: ・稼働した分の報酬が確実に得られる ・赤字リスクが少ない ・キャッシュフローが安定する
- デメリット: ・時間単価が固定のため大きな収益を得にくい ・効率化のメリットを得られにくい
どちらの契約を選ぶべき?
以下のような場合は、それぞれの契約形態がおすすめです。
請負契約が適している場合
- 要件が明確で仕様が確定している
- システム開発の経験が豊富で、要件定義が十分にできる
- 予算に上限があり、それを超過したくない
準委任契約が適している場合
- システム開発の経験が少ない
- 要件が流動的で、開発しながら調整したい
- 新しいベンダーと初めて取引を行う
推奨されるアプローチ
最近では、「ハイブリッド型」のアプローチが推奨されています。
- 最初の1-2ヶ月は準委任契約で要件定義を行う
- 要件が固まった後、請負契約に移行する
- この方法により、お互いの理解を深めながら、リスクを最小限に抑えることができます
システム開発は多くの場合、発注者にとって数少ない経験となります。
そのため、契約形態の選択は慎重に行い、必要に応じて専門家に相談することをお勧めします。
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