「要件定義とは？概要と重要性について分かりやすく解説」

システム開発において「要件定義」は、ユーザーと開発担当者が共同で行う重要なスコープの1つです。

その後のシステム開発や、完成するシステムに大きく影響を与えるため、概要や重要性をおさえておきましょう。

要件定義とは

要件定義とは、「システムに必要な機能や要求を具体的にする作業」のことです。

例えば、「カレンダーアプリを作りたい」という企業が、システム開発会社に開発を依頼したとします。

一口に「カレンダーアプリ」といっても、開発する側は具体的にどのような機能が必要なのか、どのようなアプリを発注側が求めているのかを正確に把握しなければ開発に踏み切れません。

システムに実装していくべき機能を明らかにし、開発の下準備をする作業こそが、要件定義なのです。

要件定義は、発注側の要望のヒアリングから始まります。

開発側は要望を引き出しながら、実現可能かどうかも含めて判断しなければなりません。

要件には優先順位がつけられ、システムの概要や目標などと一緒にプロジェクトのメンバーに共有されます。

この際、全体に共有されるドキュメントが「要件定義書」というものです。

「要件定義書」はシステム開発の肝です。

必ず作成し、メンバー全員で共有しておきましょう。

なぜ要件定義が大切なのか

なぜ要件定義が必要なのでしょうか？その理由は主に、「発注者の希望を正確に実現するため」と「滞りなくプロジェクトを進めるため」です。

システム開発を依頼する側が開発に関する知識を持っていないことも多く、作りたいシステムの展望が曖昧な場合も多々あります。

そのため、相手が具体的にどのような機能を必要としているのかを特定しておかなければ、要望に沿わないシステムを開発してしまったり、開発そのものも具体的に進められないというデメリットがあります。

また、要件を正確に定義することで、それぞれの工程にかかる予算や納期をより正確に定めることができる、というメリットがあります。

行き当たりばったりに進めるのではなく、計画的にプロジェクトを遂行するためにも、始めの要件定義が大切なのです。

まとめ

システム開発において要件定義は、出来上がるシステム自体の出来とプロジェクトの進行に影響を与える重要なステップです。

システム開発全体に関わる重要なスコープなだけに、要点やコツをおさえて臨まなければなりません。

要件定義のコツや重要性については、こちらの動画もご覧ください。

http://第79回｜システム開発における要件定義の重要性①

http://第80回｜システム開発における要件定義の重要性②

http://第81回｜システム開発における要件定義の重要性③

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