工数見積もりはなぜ重要？4つの手法を徹底解説

Webアプリ開発の工程の1つ、「工数見積もり」は、プロジェクトマネジメントに携わる方が避けては通れない作業です。

ここでは、工数見積もりの重要性と、見積もりに使われる4つの手法について解説します。

工数見積もりはなぜ大切なのか？

Webアプリ開発において、工数見積もりは重要な作業の1つです。

なぜでしょうか。

その理由を解説します。

プロジェクトの計画立て

工数見積もりは、プロジェクトの計画を立てるために必要な作業です。

Webアプリの開発プロジェクトは、とりあえず進めれば良い、というものではありません。

計画がきちんと立てられていなければ、メンバーへの指示を出したり進捗を管理したりすることもできません。

プロジェクトの計画を立てる前に、まずはそのシステム開発にどのくらいの工数がかかるのかを見極める必要があります。

クライアントからの信頼

工数はシステム開発にかかる費用に直結するため、クライアントからの信頼を得るためには精度の高い見積もりが求められます。

見積もり金額や納期について、根拠のない金額や納期を提示されるよりも、正確な工数見積もりに基づいた交渉の方が信頼できるでしょう。

正確な工数見積もりは、クライアントからの信頼につながります。

工数見積もりの4つの手法

工数見積もりには、主に4つの手法があり、それぞれ特徴があります。

ここでは、以下の4つについて解説します。

• ボトムアップ見積もり法
• 類推法
• 係数法
• 3点見積もり法

ボトムアップ見積もり法

ボトムアップ見積もり法は、成果物に求められる機能や、機能の開発に必要な作業を細かく分割する方法です。

各作業にかかる工数を最後に合算して工数を見積もります。

開発プロジェクトにおいて必要な機能や要件を洗い出すため、精度の高い見積もりができるというメリットがあります。

しかし、要件が定まっていない箇所が多い場合には工数を算出しにくいため、プロジェクトがある程度進んでからでないと使えない、というデメリットもあるため、注意しましょう。

類推法

類推法は、過去の類似するプロジェクトを参考にして必要な工数を見積もる方法です。

過去のプロジェクトを参考にすれば良いため、比較的簡単に工数を見積もれます。

しかし、全く同じプロジェクトがある訳ではなく、メンバーや環境にも変化が生じるため、見積もり精度が低いという点には注意が必要です。

係数法

係数法は係数モデルを用いて、各機能に重みづけをして工数を算出し、最後に合算する方法です。

機能や扱うデータの複雑さ、難易度に応じて点数をつけ、工数を算出します。

見積もり根拠を明確に提示できる、という点が係数法のメリットです。

しかし、計数モデルが適用できるプロジェクトにしか利用できず、要件がある程度定まっていなければならない、というデメリットもあります。

3点見積もり法

3点見積もり法は、作業毎に「楽観値」「最頻値」「悲観値」を設定し、工数を算出する方法です。

「楽観値」は最も効率よく作業が進んだ場合の値、「最頻値」は実際に必要と予測される値、「悲観値」は最も作業が遅れた場合の値です。

それぞれの値を

（楽観値+最頻値×4+悲観値）÷6

という計算式に当てはめて工数を見積もります。

見積もりにはバッファを持たせた見積もりができ、誤差を減らせるというメリットがあります。

まとめ

本記事では、工数見積もりの重要性と手法について解説してきました。

工数見積もりはプロジェクトの計画を立てるために必須の作業で、クライアントからの信頼を得るためにも大切です。

工数見積もりにはいくつか手法があり、それぞれメリット・デメリットがあります。

プロジェクトによって適切な見積もり手法は異なるため、正確な見積もりのためには使い分けましょう。

システム開発のポイントについては、こちらの動画コンテンツもご覧ください。

http://第77回｜当社にWEB制作・システム開発を発注するメリット①

http://第78回｜当社にWEB制作・システム開発を発注するメリット②

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